ブラックな隠し資産をがっちりガード?

スイス銀行の世界的な信用力の秘密とは?

2004.10.07 THU

先ごろ、山口組系暴力団幹部がスイスの銀行口座に預けていた6100万スイスフラン(約52億円)をスイス検察当局が没収したというニュースが流れた。

ムムッ、これはゴルゴ13も使ってるあのスイス銀行のことか? スイス銀行ってコミックの中だけの存在じゃなかったんだ! と思った人もいるかもしれない。

実は今現在、スイス銀行という名前の銀行はない。以前はスイス銀行(Swiss Bank Corporation)という銀行があったが、現在は他行と合併して名称が変わってしまった。ただ、それ以前から「スイス銀行」という呼び方は、スイスにある銀行の総称として使われることが多かったのである。

スイスではプライベートバンクといって、個人だけを対象にその資産を預かり、運用する銀行が発達している。そして、スイス銀行は顧客の秘密を堅く守ることで定評がある。これは守秘義務に違反するとスイス銀行法によって罰せられてしまうからだ。また、ナンバーアカウント(番号口座)という秘密口座も特徴的。これには預金者の名義がなく、口座番号だけしかない。

こうしたことから、アンダーグラウンドな方々や私腹を肥やしたどこかの国の独裁者にスイス銀行は大人気らしい。ナチスドイツの資産もスイス銀行に大量に預けられていた。ただ、犯罪に荷担するのかと近年各国の非難が高まり、スイス当局も法律を強化するなど、手を打たざるを得なくなってきた。今では組織犯罪と関係した入金という「疑い」があるだけで、金融機関は当局に報告義務がある。その結果、ブラックマネーは他国へ流出しつつあるらしい。

もちろん、スイス銀行の多くの顧客は真っ当な(?)お金持ち。普通の日本人がスイス銀行に口座を開くことも可能だ。ただ、それなりの手間と手数料がかかるから、通常数千万円以上預けないと割に合わない模様。「スイス銀行に持ってる口座がさぁ~」などと話せばカッコいいかもしれないが、その道はかなり遠いなぁ。

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