最近、新聞やニュースでよく登場する

企業再生ファンドっていったいどんな仕組み?

2004.10.29 FRI

昨今、「再生ファンド」という言葉が毎日のように新聞に登場している。言葉の響きからして、経営不振に陥った企業を再生させるファンド(基金)であろうことは想像できる。でも“やっぱりよく分からん”というのが多くの人が感じていることなのでは?

ファンドとは複数の投資家から資金を集めて、特定の運用方法を用いて資金を運用し、利益を分配するサークルのようなもの。運用方法が株式投資だったら「株式投資ファンド」と呼ばれ、不動産投資なら「不動産投資ファンド」と呼ばれる。つまり再生ファンドは、企業再生という場面を運用方法としているということ。意外と単純。

もうちょっと踏み込んでみると、再生ファンドは経営不振企業の株を買うことからはじまる。場合によっては経営陣を送り込み、採算部門の強化、不採算部門の切り離し、資産の処分などを行うことで財務内容を改善させる。経営状態がよくなったところで、再生ファンドは保有していた株を転売したり、上場させたりする。サックリ書いているが、再生ファンドが介入する前に経営者ができなかったことをしようとしているのだから、時間がかかるし、リスクもある。しかし経営不振企業の株は一般的に安く買えるので、再生に成功した場合には莫大な利益が見込める。例えば98年に破綻した日本長期信用銀行(現新生銀行)を買収したアメリカのリップルウッド・ホールディングス。わずか10億円で購入し、今年2月には東証一部に新生銀行として上場させ2300億円の株式売却益を手にした。 

一時期ほど注目されない「ハゲタカファンド」。実は再生ファンドと中身はほぼ同じ。“ハゲタカ”は、経営不振企業が抱える資産を片っ端から売り払って投資回収しようとするような強引な手法に対する批判的意味合いが含まれているから。ハゲタカの横暴は、再生ファンド事業が未発達な環境下が多いとされている。最近聞かないのは、日本での企業再生ビジネスがようやく根付いてきた証?

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