ITバブル期に匹敵する新規上場数を記録

「ブーム」などではない。いよいよ本当の「ベンチャー時代」が到来

2004.11.05 FRI

プロ野球参入で話題になった楽天、ライブドアといえばベンチャー企業。だが、01年のITバブル崩壊後、ベンチャーには元気がないのでは?と思っている人は意外に多い。ところが、である。04年の新規株式公開数は10月1日までで110社。最終的には年160から170社と予想されている。この数字、00年の204社には及ばないものの、01年の169社に匹敵する数字なのだ。

日本にはこれまで、3度の「ベンチャーブーム」があった。70年から73年の脱サラブームでは、すかいらーくやコナミ、日本電産などが誕生している。第2次ブームは、バブル前夜の83年から85年のサービス産業ブーム。HISやソフトバンク、カプコンなどが誕生。第3次ブームは93年から96年。150社を超える企業が株式公開を果たした。この3度のブームは、それぞれ石油ショック、円高不況、そして金融不安で失速、新規上場社数はガタ落ちになる。

そして00年に始まるITバブルとなるわけだが、注目はITバブル崩壊後、新規上場社数が落ち込んでいないことだ。02年は124社、03年は121社と3ケタを軽くキープ、そして今年の約170社である。要するに「ブーム」で終わらず、今も「トレンド」が続いているということだ。

実際、ベンチャーの勃興はトレンドになったと見ているベンチャー関係者は多い。彼らが注目するのは新規上場社数よりむしろ「退場」数。90年代、5~20社程度で推移していた上場廃止が00年以降は、40社、50社、70社、83社と急拡大しているのだ。古い企業が退場し、新しい企業に取って代わる構図ができ始めているということ。ベンチャーの国・アメリカでは年450社前後が上場するが、同数の退場企業が出る。これぞ「健全」な真の資本主義の姿。上場したらつぶれなかった日本こそ、おかしかったのだと。強い者は確実に勝ち、弱い者は退場させられる本当の競争時代の到来。ベンチャー時代にふさわしい環境は、たしかに着々と整いつつある。

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