「ニッチ企業」とは、こういう企業だ!

高機能ヒンジで世界シェアトップ、ストロベリーコーポレーションって?

2004.11.05 FRI

ビジネス誌や新聞などで、ときどき見かける「ニッチ」なる言葉。就職でも、株式投資でも、ニッチをうまく選んで成功している人がいるのだ。ニッチとは、隙間の意。マーケットはそれほど大きくないが、「それがないと困る」という商品を作る技術を持っており、圧倒的なシェアを確保する戦略。そういう企業が日本には数多くあるのだ。

マーケット規模が大きくないため、大企業はなかなか参入しづらい。さらに高いシェアで価格の決定権を持っているため、収益性も高い。最近では、国内のみならず、世界に進出する「グローバル・ニッチ」企業も出てきている。それぞれの国ではニッチだが、世界規模で見ればビジネススケールは大きい。それこそ「ニッチな大企業」までもが続々、出てきているのである。

たとえば、ストロベリーコーポレーションは、その典型例かもしれない。おそらくこれを読んでいる人のほとんどが、この会社の「製品」を持っているのではないか。同社が手がけるのは、高機能ヒンジ。折りたたみ携帯電話の継ぎ目にあり、円滑な開閉を可能にしている「回る部分」のことだ。他にもノートパソコン、ビデオカメラなどにも使われている。ストロベリーコーポレーションは、折りたたみ機器に必須の高機能ヒンジユニットのメーカー、しかも世界でトップシェアを持つ企業なのである。

携帯キャリア間の競争も、機種間のシェア競争も、この会社には関係ない。世界シェアトップのこの会社のヒンジがなければ、折りたたみ携帯は世に出ていかないといっても過言ではないからだ。そこにヒンジがある限り、この会社は成長し続けるのである。事実、96年の設立後、わずか5年でジャスダックに上場。02年3月期に41億円だった売上高は、05年3月期の業績予想では、大台の100億円を見込むまでになっている。株価も急騰。40万円前後だった株価は、1年後には一時151万円の値をつけた。ニッチ企業、やっぱりチェックしておくべし、なのである。

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