あのヤンキース松井選手もお気に入り

見えないところで秘かなブーム増え続ける5本指靴下の愛好者

2004.11.11 THU

指先が5本にわかれた奇妙なデザイン。数年前より巷で目につきだしたこの靴下が、いまや新定番として若者から年配層にまで幅広い支持を獲得している。ながらく軍手と同じ作業用品「軍足」として親しまれてきた5本指靴下。近ごろは素材や色柄も多彩になり、「フィンガーソックス」なる別称で呼ばれ、女子にもモテモテというのだから、もはや見逃すわけにはいかないのである。

はじめは違和感を覚えるが、次第にラブリーにすら思えてくるこの形状。実は、れっきとした意味がある。足蒸れが少なく水虫対策に役立つことは有名だが、冷え性や肩こり、果ては食欲不振、ボケ防止にもなるという。確かに保温効果は実感できるし、指が動きやすいため血行も良くなる。

「健康志向の流れのなか、お客さまからの要望が多かったため、03年春から5本指靴下の販売を始めました。おかげさまで好評です」と答えるのはユニクロの広報担当者。大手各社も生産を拡大し、そのシェアは靴下市場全体の約4%を占める。

一方、スポーツ界では、その機能性の高さに着目した。ヤンキース松井選手も巨人時代からという年季の入った愛好者。蒸れやすいスパイクに、運動量も並ではない松井の足を陰ながらサポートしたのがこの靴下というわけだ。スポーツ用品のミズノでは、定期的に米国の松井まで5本指靴下を届けている。「しっかりと地を掴む感覚があり気に入っている」と評判も上々だ。

明治のころより軍用靴下として採用され、戦後は作業用品としての道を歩んだ軍足。「一般向けに進化していくのはよい傾向」と語るのは、昭和9年創業の老舗、作業用衣料を中心に展開するナカノの社長、中野聰恭さんだ。皮肉なことに作業用品としての需要は年々減少しているという。

ならば日本男児たるもの、伝統的な「軍足」でキメてみてはどうか。出勤はスーツに軍足! メリヤス地ならではの無骨な素材感が男の本能に火をつける。気合いを入れて職場へ向かってほしい。

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