法人所得ランキングで堂々TOP5入り

武田薬品工業って、どんなところがすごいの?

2004.11.18 THU

国税庁が03年の法人所得ランキングを発表した。5年連続トップのトヨタ自動車をはじめ、上位には世界的企業が並ぶが、ちょっと気になるのが5位の武田薬品工業。「ベンザ」「アリナミン」などのテレビCMは知っているが…。と思って調べてみると、実は知る人は誰もが認める優良企業なのだ。

武田薬品の創業は1781年。創業200年を超える医薬品業界の老舗中の老舗で、01年度には業界で初めて売上高が1兆円を突破、ダントツの業界トップを誇る。何より注目は利益率の高さ。申告所得ランキングは利益の大きさを示すが、武田薬品の利益率は実に4割ともいわれる。世界の上位企業ともまったく遜色ない数字を出しているのだ。国内はもちろん、世界に知られる企業なのである。

一般的に薬といえば、多くの人が思い浮かべるのがCMなどでPRされる大衆薬だが、医薬品全体の市場でいえば大衆薬は15%程度に過ぎない。85%は病院などで使われる医療用医薬品。ここで圧倒的な強さを誇っているのが武田薬品なのだ。

医療用医薬品は、画期的新薬ともなれば1商品で年商1000億円以上も夢ではないといわれる。そこで各社がしのぎを削るのが研究開発。武田薬品は、消化性潰瘍治療剤、糖尿病治療剤、高血圧症治療剤など、生活習慣病を中心とした画期的な医薬品の開発に成功し、4製品を販売している。海外でも強さを発揮し、売上高に占める自社医療用医薬品の海外比率はかなり高い。

しかも、これだけの成功企業にもかかわらず、革新的な企業改革にも取り組んできた。好業績の中で事業の選択と集中、生産・販売体制の再編、人事戦略の刷新などに取り組み、ここ10年間で営業利益は3倍以上、株式時価総額も約4倍になっている。

グローバル化が進むなかで、医薬品業界は世界的規模で再編中。日本のガリバーも世界では売上高TOP10に入れない。武田薬品の今後の動きは、実は世界中の業界関係者が注目しているという

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