プチボーナスではないですよ

お金がもらえたり、払ったり…年末調整って何を調整してるの?

2004.12.16 THU

暮れになるとやってくるサラリーマンの年末調整。多くの人はお金がもらえて得したと思ったりするだろうが、逆に「今年は経理からもっと払えと言われた。なんでオレだけ?」と不審に思う人もいるかも…。そもそも、年末調整って何なのだろう?

まず、会社は従業員の毎月の給与から所得税を源泉徴収し、従業員の代わりに国に収めている。ただ、月々の源泉徴収額はあくまで概算なのだ。給与の増減や扶養親族の増減、生命保険・損害保険料の支払いなどにより、年間の所得税額は変わってくる。そこで、1年の最後にそういった所得税額の過不足を精算するのが年末調整なのである。つまり、本来の正しい納税額に調整しているだけだから、年末調整時にお金をもらっても払っても、損でも得でもないのだ。 自営業者などは確定申告をするが、サラリーマンの場合は源泉徴収と年末調整が確定申告の代わりになっているといえる。ただし、年収2000万円を超えるリッチマンの場合、サラリーマンでも確定申告しなくてはならない。また、いったん年末調整された後でも、確定申告した方がいいこともある。たとえば、生命保険料を払っているのに年末調整前に会社へ提出する「保険料控除申告書」に書き忘れた場合。こういう時はその点を改めて確定申告すれば払いすぎた税金が戻ってくる。また、年末調整後の年内に結婚したり、子供が生まれたりして扶養親族が増えた場合も同様だ。

源泉徴収と年末調整によってサラリーマンは面倒な確定申告をせずにすんでいる。けれど、それが納税者意識を稀薄にしているので年末調整を廃止しようという議論が税制調査会などでなされている。国税庁は納税がネット経由でできる「電子申告」制度を導入しつつあり、これは年末調整廃止への布石とみられている。納税事務が簡素化すれば、サラリーマンが大挙して確定申告しても対応できるというわけだ。サラリーマンもネット経由で確定申告、そんな時代がやってきそうなのである。

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