大手邦銀9行の格付けが一斉にアップ!

米ムーディーズにS&P…企業の“格付け”って何?

2004.12.22 WED

国が経済危機などに陥ると、「米格付け機関が国債を格下げ」といったニュースが流れる。つい先月末は、米ムーディーズ・インベスター・サービスが大手邦銀9行の格付けを一斉に引き上げたことが報じられたばかりだ。

格付けとは何か? これは「発行会社が債券(国債や社債)の元本と利息を償還時まで予定通り支払う能力」を評価したものだ。アメリカでは「第三者による公正さの認証」を重んじる文化があり、この公正さを保障するのが格付サービスの本質である。

1909年、世界で初めて格付けを始めたムーディーズには、絶対に安心=「Aaa」から、紙くず同然で投資対象にならない「C」まで、21の“格”がある。同社は現在、米国内の各種債券を格付けし、日本企業も約300社が格付けを受けている。

ムーディーズ以外の格付け会社としては、米スタンダード&プアーズ(S&P)、英フィッチ・レーティングス、日本格付研究所、日本格付投資情報センターなどが有名だが、やはりムーディーズの信頼度はダントツだ。30年代の世界大恐慌では、同社が「危ない」と格付けした企業の債券が軒並み債務不履行に陥った。これでムーディーズの信頼度は跳ね上がり、以後、世界中の債券を格付けするに至った結果、“評価が公平で的確”というブランドを手に入れたのだ。

格付け会社の収入源は、格付けを依頼する企業や国からの手数料で、03年のムーディーズの売上高は12億4600万ドル。ただし、不良債権に苦しむ銀行の債券など、投資家の関心が強いテーマは自ら調査。「勝手格付け」として公表している。

格付けの方法は、企業トップへの面接や業績調査などを基にアナリストが行う。業績好調な企業は、格付け機関のお墨付きをもらうことでスムーズな資金調達ができ、その一方、投資家は格付けを投資の判断材料とすることができる、というわけだ。

新聞でもしばしば目にする「格付け」の文字。今度見かけたら、ぜひその記事に注目してみてはどうだろう。

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