実は10年前から製造業で使われていた

日本のQRコードは、実はデンソーが作った!?

2005.01.06 THU

最近、雑誌や新聞などで、よく見かける不思議な紋様の入った正方形。カメラ付き携帯電話で撮影すると、ホームページにアクセスできたりする。どうして、そんなことが…。これは、さまざまなデータが記録されているQRコード。記録コードはバーコードが有名だが、QRコードは2次元コードと呼ばれる記録コードの一種で、アメリカを発祥に複数のバリエーションが使われている。そして日本で80%を超えるダントツのトップシェアを誇るのが、実はデンソーウェーブ(自動車部品大手デンソーの産業機器事業部が独立)が開発したQRコードだ。同社自動認識事業部の黒部高広氏に聞いた。

「当社はバーコードを読み取るリーダーメーカーです。そのビジネスの延長にQRコードがありました。バーコードはモノのID番号など20桁程度の情報が記録されているわけですが、それに比べて情報量が飛躍的に大きくなっているのが、QRコード。数字なら、7089文字が表現可能です」

デンソーが独自のQRコードを開発したのは、94年。10年以上も前だ。実は以後、工場などでは早くから重宝されていた。

「たとえば、商品の生産履歴管理に威力を発揮するんです。どの工場で、どんな原料で、どのようにして作られたか。それが記録され、後工程ですぐにわかるわけです」

もしある商品に異物が混入していたことが、出荷前にわかったとする。QRコードに生産履歴が記録されていれば、どの工場のどの工程で混入したのかが突き止められ、その工場で製造されたものだけを引き上げられる。履歴がわからなければ、すべて回収、企業は莫大な損害を負いかねない。

また、パソコン内のプリント基板など、小さなスペースでもOK。数ミリ角の極小のQRコードや、紙に印字するだけでなく金属に焼き込むこともできるのだそうだ。

ちなみに、読める携帯と読めない携帯があるのは、カメラで撮影したQRコードを解読するシステムが、端末に内蔵されているかいないかの違いだそうだ。

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