世界シェアナンバーワン、日本でも躍進

デルコンピュータの快進撃の秘密って?

2005.01.20 THU

世界に衝撃が走ったIBMのパソコン事業の中国・レノボグループへの売却。やっぱりパソコン事業って大変なんだ…と思いきや、世界シェアトップをばく進、国産のコンピュータメーカーが強い日本でも、04年上半期(4月~9月)で前年同期比22%増という急伸ぶりで3位につけている企業がある。アメリカのメーカー、デルコンピュータだ。激戦のパソコン業界で世界を制しているこの企業、何がすごいのか。

デルのパソコンの大きな特色は、価格が安いこと、製品にムダがないこと、さらにはカスタマーサポートが充実していることだといわれる。そしてこうした特色を可能にしているのが、デル・モデルと呼ばれる独自のビジネスモデルだ。

たとえば、直販体制。販売店や卸などを介さず、デルはすべてメーカーによる直接販売を敷いている。これによって流通コストのカットが可能になるのだ。そして注文生産。デルのコンピュータは、顧客の希望でカスタマイズができる。CPUは何にするか、メモリはどのくらいの容量にするか、1台の購入から指定可能。ソフトウエアも顧客が選択でき、余計なものは全部省ける。デル側にとっても、不要なものにコストを支払う必要がないので、まさに一石二鳥。そして、部品調達や製造、物流などは、世界で最もコストメリットがあり、最も効率のよい結果が出せるモデルを常に模索し、実行している。生産地などは、いい場所があれば、どんどん移り変わっていくという。さらに顧客のパソコン情報はデータベースに蓄積、カスタマーサービススタッフが顧客ごとにサポートしてくれる。サポートもカスタマイズされているのだ。

他のメーカーにはないビジネスモデルを全世界で展開するデル。何より注目は、84年の創業以来、急成長が今も止まらないことだろう。03年度で414億ドルを売り上げたデルだが、最新の04年第3四半期でも、売上高、利益、キャッシュフローで新記録を達成しているのである。

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