iTunes Music Store、2億ダウンロード

日本のオンライン音楽販売の現状と未来とは?

2005.01.20 THU

昨年12月の米アップル社の発表によれば、同社の音楽ダウンロード販売サービス『iTunes Music Store』がついに2億曲のダウンロードを達成した。もちろんこれは業界世界第1位の業績。CEOスティーブ・ジョブスが自ら各レコード会社幹部を説得して実現させたというこのサービス、ネット経由で1曲99セントで楽曲を販売するもの。ダウンロードした曲はiPodに転送したりCDに書き込んだりして楽しめる。 

現在カナダ、ヨーロッパなどでも展開しており、日本にも年内に上陸するのでは、というウワサも。ところが日本のアップルに問い合わせてみても「現時点では各レーベル・メーカーさんとの交渉中の段階で、開始時期その他、具体的なことは何もお話できません」(広報担当者)と、歯切れはいまひとつ。それでも“交渉中”ということは、いずれサービスを開始しようとしているということ。業界最大手が上陸するなら、音楽ダウンロード販売を現在手がける日本の各サイトもピンチに陥る?

「実は、アップルさんが販売している楽曲ファイルは、当社をはじめ日本の多くのサイトが販売しているファイル形式とは異なるんです。だから、競合他社というよりは“音楽をダウンロードして楽しむ”という新しいカルチャーを広めてくれる象徴的な存在として、むしろ歓迎したいくらいですね」(リッスンジャパン広報・太田さん)

プレーヤーはじめ周辺器機へのインターフェイスの使い勝手や、形式の不統一など、解決すべき問題は多いが『iTunes Music Store』日本版の上陸を迎撃する準備は着々と進んでいるのだという。

iPodユーザーが50万人いても、それ以外の携帯用音楽用プレーヤーを持つ人数のほうがまだ多い。複数のレコード会社の関係者からは「日本の楽曲は権利が非常に複雑で、アップル側との交渉には時間がかかるのでは」という話も聞く。上陸が現実のものとなった時、はたして誰が生き残るのだろうか。

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト