最近、経済誌などでよく見かけるこの用語

今どき利回りが6%? REIT(リート)って何だ?

2005.02.03 THU

REIT(リート)とは、Real Estate Investment Trustの略。「不動産投資信託」というアメリカ発祥の投資商品のことだ。たくさんの人たちからお金を集め、それをプロが運用して、収益を還元していくのが投資信託。その不動産版である。不動産投資というと、バブル期のような土地の値上がりを狙うアブナイイメージを持ちがちだが、REITは違う。その特色は、狙う収益が主として賃貸収入であるという点。集めたお金がたとえば高層オフィスビルに投資されると、巨額のオフィス賃料が得られる。それが投資家に分配されるのだ。そしてもうひとつの特色が、投資対象が上場している点。運用内容がしっかり公開されているのである。

2000年の法改正によって誕生したREITは銘柄が続々と上場、現在15ある。株式と同じように毎日、価格が変動するため、値上がりで売却益を得ることも可能だ。一方でもちろん、運用による賃貸収入などの分配という配当が期待できるわけだが、実はここにこそREITの魅力がある。

株式投資でも、企業が得た利益を分配するという配当があるが、利益のほとんどというわけにはいかない。利益には法人税が課せられるし、企業は内部留保も持ちたがるからだ。ところがREITの場合、配当は必要経費を差し引いた、利益の90%以上にもなる。これが投資家に分配されるのだ。だから高い利回りが期待できるのである。実際、ほとんどのREITは株価チャートが右肩上がり。高い人気を誇るのだ。

アメリカでは、REITは40年以上の歴史がある。90年代から市場が拡大し、今やその規模は15兆円。投資家の40%以上は個人だといわれる。そしてこの10年間の米国REITの平均的な配当利回りは6~8%で推移しているのである。

考えてみればREITとは、ビルの共同オーナーになったようなもの。一人ではとてもできない投資も、大勢が集まればできる。なるほどこんな不動産投資があったのか、という金融商品なのである。

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