1人あたり378万円の借金…

国が描く「大増税シナリオ」で消費税率が2桁に!?

2005.02.03 THU

あなたは国からいくら借金をしている? 身に覚えはないだろうが、じつは国民1人あたり約378万円もの借金があるのだ。これは、2004年度当初の国債残高約483兆円を日本の全人口で割った数字。国債とは国が投資家から資金を集めるために発行する債券のこと。それなら国の借金のはずだが、「国=国民」と考えれば私たち全員が借金漬けの状態だといえる。

それではなぜ、こんなに借金が多額になってしまったのか。国の財政は歳入(一般企業の「収入」)と歳出(同「支出」)で決まるが、ここ数年は歳入が歳出の半分程度に留まっている。毎年足りない分は国債を発行して借金で穴埋め、その不足分は年30兆円。これが毎年積み上がっていく。借金なら返済していかねばならない。返済方法はどこかの銀行窓口に行って支払うのではなく、国が税金という形で徴収してきた。

しかし、これまで通りに税金を払っていても、不足分はなかなか縮まらない。そこで国が密かに考えているのが増税だ。2006年1月から定率減税の縮小が始まり、その2年後には廃止する方針。実質3兆円強の増税だが、これはほんのプロローグにすぎない。今後は所得税・住民税の各種控除の見直し、住民税率の一部引き上げ、そして消費税率の2けた引き上げなど、大増税行進曲が鳴り響くことになるはずだ。

若年層にはすでに国民年金、厚生年金の保険料引き上げという負担増がおよんでいる。これに加え、国会では介護保険の負担を20歳からに引き下げる(現在は40歳)検討案も出始めた。それらの上に増税が加わるわけで、まさに国民に負担ばかりを求める、納得がいかない大増税のシナリオだ。

そういえば、小泉首相が進める構造改革の成果は国民に見える形で表れていない。改革がスローガン先行で実態として進んでいないとの指摘も多くある。増税の前に、公務員制度改革など歳出削減を思い切って断行することが先決なのでは?

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