子供のココロで聞いてみました

「経済成長」って、なぜしなくちゃいけないの?

2005.02.17 THU

2年後には日本の人口は減少し始める。すると、生産力が低下して経済成長が鈍化するらしい。大変だ!…あれ? 本当に大変なのか。国の経済成長は、僕たちの生活にどんな影響があるのだろうか。第一生命経済研究所の熊野英生主席エコノミストに素朴な疑問をぶつけてみた。

まずは、「経済成長」の意味から確認。

「国内総生産(GDP)の伸びのことです。GDPとは、日本国内の経済が新たに生み出した『付加価値』の総額。付加価値とは、企業の売り上げから原材料や経費などを引いたもので、これが従業員の賃金や企業の利益になります。つまり、経済成長をしないと会社員の給料が伸びないし、企業の収益も上がりません」

でも、今の収入でも贅沢をしなければ問題ない気がする。出世競争からリタイアして、のんびり気楽に暮らしちゃダメ?

「でも、職を失う危険も高まりますよ。株式会社は収益を上げ続ける義務がありますから、業績が厳しくなれば弱者をリストラせざるを得ません。新卒採用が縮小され、早期退職という名目で『できない社員』はクビにされてしまいます」

もちろん、会社員だけではなく自営業者にも余波がある。読者の財布のひもが固くなって雑誌が売れなくなったり、企業広告が少なくなれば、僕のようなフリーライターも食い扶持が減ってしまうから、他人事じゃないわけだ。

「さらに、社会保障制度が悪化します。団塊世代が大量に退職する2007年以降、年金などの社会保障費が急速に増えるため、増税や社会保険料の値上げは必至です。給料が上がらないのに、社会保障費だけは上がっていくのです」

経済成長なんてしなくても生活できるのは、退職金や年金を問題なくもらえる団塊より上の世代だけ。20代・30代にとっては、非常に厳しい現実が待っているから、ストップ・ザ・少子化が叫ばれているってことか。資本主義って大変だなあ。

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