成人4000人で9割が知らなかった

日銀の重要政策「量的緩和」って知ってる?

2005.02.17 THU

日本銀行は04年12月、成人4000人に「生活意識に関するアンケート調査」を行った。その中で20の「日銀用語」の認知度を聞いたが、「聞いたことがない」53.2%、「よく知らない」34.6%と、9割の人が「知らない」と答えたのが、重要政策「量的緩和」だった。この言葉、みなさん知ってました?

そもそも日銀は金融政策を行える唯一の機関(中央銀行の専管事項)。金融政策とは、たとえば景気が悪くなったら金利を引き下げ、景気が良くなりすぎたら金利を引き上げる、みたいに経済の調整をしていくこと。日銀の金利というのは、銀行などの金融機関向けに貸し出すお金の金利で、銀行はそれを基準に自分の銀行の金利を上げ下げすることになる。ものすごくシンプルにいえば、金利が高いときは人々はお金を預けたほうが金利がついてメリットがあるので、世の中のお金の流通は減る。逆に金利が低いときには預けていてもお金は増えないので、世の中のお金の流通が増えていく、イコールお金は緩和されて消費に向かったりして経済をよくする効果に向かうということ。金利で景気調整をしているわけだ。

ところがバブル崩壊後、景気を良くしようと引き下げた金利はずるずると行くところまで行き、99年にとうとうゼロになってしまった(ゼロ金利政策)。こうなると、もはや金利の上げ下げで流通しているお金の量をコントロールできない。そこで、「量」が出てくるのだ。銀行は日銀に「口座」を持っているが、その口座の残高を大きくした。つまり、市中に出回るお金が増えるように「量」でしむけたわけである。これが量的緩和。金利ではなく、お金の量によって金融を緩和したということなのだ。

量的緩和は、01年3月19日の実施以来、実に4年近く金融政策の基本的な枠組みとして動いてきた。それが成人の9割の人に知られていないとあっては、日銀もさぞやショックだったはず。それにしても、経済用語って、もうちょっとやさしい言葉になるといいのになぁ。

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