1000万円以上の預金がない人も要注意!

ペイオフ解禁まであと1カ月余預金安全対策、大丈夫?

2005.02.24 THU

4月から全面解禁となるペイオフ。メディアでもたびたび取り上げられているけど、金融関係者はともかく、われわれ一般人にはどんな影響があるのか、ここで基本をもう一度おさらいしておこう。

ペイオフは英語で「pay off」。基本的には借金などを清算するという意味だが、金融政策としてのペイオフは、金融機関が破たんした際に、預金者に一定限度額を払い戻したうえで破たん処理をする措置のこと。払い戻し保証額は、ひとつの金融機関あたり最大1000万円までだが、気をつけたいのは「ひとつの金融機関あたり」という点。たとえば、同じ銀行に支店違いなどの複数口座を持っている場合、いざ破たんしたら全口座の預金をひとつにまとめる「名寄せ」が行われ、その結果1000万円を超えた分は保証されなくなる。複数の金融機関に預金を分散させる方法もあるが、金融機関同士が合併した場合も「名寄せ」は行われるので、金融業界の経営統合の情報も日ごろから気に留めておく必要があるのだ。

「でも、預金が1000万円以下なら関係ないんでしょ?」とおっしゃるアナタ。ペイオフが発動されると、一時的に預金口座が凍結されてお金を自由に出し入れできなくなる、と聞けば無関心ではいられないハズ。凍結期間中は仮払い金として最大60万円まで引き出せるが、これが適用されるのは自主的に申請をした人だけ。うっかり申請を忘れると、当座の生活費にも困るなんてことになりかねないわけだ。

ペイオフ解禁には、預金者が金融機関を評価・選別することで経営改善を促すという意義があるが、そのためには金融の健全化は必須条件。もともと03年の予定だった全面解禁を2年間延期して、不良債権処理を最優先させたのもそのためだ。

さて、その不良債権処理はひと息ついたとはいえ、金融再編はまだまだ過渡期。「時期尚早」なんて声もチラホラ聞こえるなか、何年か後に「解禁は勇み足だった」なんてことにならないといいけど…。

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