ハンバーガーで各国の経済事情を知る!?

イギリスの経済誌が提唱する「ビッグマック指数」って?

2005.03.03 THU

世界119カ国に3万店以上を出店するマクドナルド。その看板メニュー、ビッグマックの価格から、その国の経済力や適切な為替水準を推し量る指標があることを知っていますか? イギリスの経済誌『エコノミスト』が1988年に提唱した「ビッグマック指数」がそれ。ビッグマックは世界中でほぼ同品質のものが販売されており、肉、小麦粉、野菜などの原材料のほかに店舗の光熱費、人件費など様々な要素をもとに価格が決められているため、指標には最適だとか。

計算方法は、その国のビッグマックの価格を比べたい国の価格で割るだけ。専門知識がなくても簡単に算出できるのが特徴だ。たとえば、現在日本のビッグマックの価格は262円。これをアメリカでの平均価格3ドルで割ると、ビッグマック指数は87円となる。しかし、円の対ドル相場(2月21日時点)は106円。つまり、今後は1ドル=87円という「適正」相場に向かって円高が進むという予測が立つ。「ビッグマック指数については、学生さんからのお問い合わせをたくさんいただきます」(日本マクドナルド・コミュニケーション部)というように、意外にも経済学の世界ではよく知られた指数らしい。

だが、経済評論家の佐藤治彦氏はこの指数が必ずしも正確ではない場合もあるという。「各国マクドナルドの競合相手や外食産業の実情を加味しないと正しい分析はできません。たとえば、コンビニのおにぎりなどが競合商品である日本では、欧米などに比べて価格も安い。むしろ、スーパーマーケットのタマゴや牛乳、コカコーラなどの価格で比較した方が現実に即しているかもしれません」(同氏)。

これを知ってか知らずか、『エコノミスト』誌ではスターバックスの「トールラテ指数」、「コカコーラマップ」といった新しい指標を発表している。いずれにせよ、ファストフード並みに「早くて」「手軽な」経済指標があるということだけは、覚えておいてもいいだろう。

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