好調は機械、不調は電気機器

企業の業績予想修正から春の株式相場を予測 !

2005.03.03 THU

ひな祭りに春の予感が漂う3月。年度末のこの季節は、会社も学校も何かと慌ただしくなる。学校は卒業式や終業式、会社も3月決算の企業が圧倒的に多い。会社にとって決算は、学校でもらう成績表と同じ。利益が増える増益なら「よくできました」、利益が減る減益なら「もう少し頑張りましょう」。上場企業の大部分は「今年の利益はこれくらいになりそうだ」という「業績予想」を公表している。その予想値から上下30%を超えるブレが生じそうなときは、すみやかに「業績予想の修正」を出さなければならない。利益が予想より増えそうならば「上方修正」、減りそうならば「下方修正」。決算期末が近づいた今の時期、この修正発表が相次いでいる。そして、その修正をよく観察してみると、会社の好不調や景気の現状が見えてくる。

年初から2月18日までに、上場企業で上方修正を行った会社は238社、一方の下方修正は427社(東洋経済調べ)。予想より利益が落ち込む会社のほうがかなり多く、やはり景気の減速を裏付けている。

下方修正した会社を業種別に見ると、電気機器が最も多く67社、次いで小売り53社、卸売り39社と続く。電気機器は携帯電話やデジカメ、薄型テレビなどのメーカーが中心だ。一時のデジタル家電需要が一服し、製品の供給過剰→販売価格の下落→利益の低下という悪循環に陥っている。

逆に上方修正した会社の業種は、機械が22社、サービスが20社、卸売りが20社の順。機械は設備投資意欲が旺盛な自動車業界向けを中心に、工作機械やロボットなどの売り上げ好調が続いている。

さて、株式市場では上方修正の会社は買われ、下方修正の会社は売られることが多い。買う投資家が増えれば株価は上がり、売る人が多ければ株価は下がる。株価は不特定多数の市場参加者が先生となり、その会社を評価する。決算と並んで、成績表の中では大事な科目なのだ。

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