銀行・証券で初。業界再編はまだ続く?

三井住友と大和証券が統合へ。コングロマリット化でどうなる?

2005.03.17 THU

巨大メガバンク同士の合併で、ようやく金融再編も一段落か、と思った矢先に入ってきたのが、三井住友フィナンシャルグループと大和証券グループ本社の経営統合というビッグニュース。今度は、銀行、証券という業態の垣根を越えての日本初の本格的なコングロマリット(複合企業)化だ。どうやら金融再編はまだまだ終わりそうにない。

今回、両社が提携ではなく統合にまで踏み込んだ背景は、諸説ある。三菱東京とUFJの統合で、みずほに次ぐ万年3位になりかねない三井住友と、証券業界のガリバー・野村証券に次ぐ業界2位の立場からの脱却が見えにくい大和との思惑が一致した…。三井住友が金融庁検査で不良債権処理を迫られた…。もともと三井住友は証券分野が弱かった…。早くから提携・共同出資していた大和と旧住友による大和証券SMBCがうまくいっていた…など。しかし何より気になるのは、巨大銀行と巨大証券の統合で、これからどうなるのかだ。

すでに昨年12月からは、銀行窓口での株式売買が解禁されているが、大店舗網と膨大な顧客基盤を持つ銀行と銀行が苦手な投資商品が主力の証券が完全にタッグを組めば鬼に金棒。単なる提携ではないだけに、商品開発レベルまで踏み込んだ革新的な個人向けサービスが見られるかもしれない。

そして個人向けサービス以上に注目なのは、企業向けサービスだ。日本企業の資金の調達手段は今や多様化。銀行融資(間接調達)だけでなく、株式や債券などで資金を市場から直接調達する動きが加速している。企業にすれば、融資も直接調達も一緒に考えてくれるほうが当然便利。そして、ここでも銀行の持つ膨大な法人顧客が、そのまま証券の潜在顧客になりうる。

今後、三井住友&大和証券は、そのメリットを生かしながら市場シェアを拡大させていく可能性がある。政府や監督官庁、経済界からも歓迎の声は強い。利用する側がますます便利になる金融再編なら、もちろん我々消費者も大歓迎だろう。

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト