新しい経済学「行動ファイナンス」に学ぶ

サザエさんの視聴率が株価を左右する!?

2005.03.24 THU

「サザエさん症候群」をご存じだろうか? 日曜日の夕方、『サザエさん』を見ていると、「あ~これで休みも終わりか」と、憂鬱になってしまう症状のことだ。なんとも不名誉なネーミングだが、それはそれだけ『サザエさん』の影響力が社会現象になるほど大きいということ。不景気な折には、この症状に陥ってしまう人も少なくないようだ。

ところで、「サザエさんの影響力がそんなに社会に対して大きいならもしや…」と考えたチームがある。そのチーム、大和総研の投資戦略部が発表したレポートによると、「サザエさんの視聴率と株式市場には不思議な連動性がある」という。どういうことだろうか。チーフアナリストの吉野貴晶氏に聞いてみた。

「半年間の『サザエさん』の移動平均視聴率とTOPIX(東証株価指数)の推移を調べたところ、強い逆相関の関係にあることが分かりました。つまり、視聴率が高いときは株価が下落し、逆に低い時は、株価は上昇する傾向があるようです」

分かりやすく分析するとこうだ。『サザエさん』が高視聴率→外出しない→外でお金を使わない→景気が下がる→株価も下落。逆もまたしかり。聞けば案外単純だけど、言い得て妙な説得力があるのも確か。吉野氏によると、他にも様々な説があるという。
「イヌなどのペットを飼うには、金銭面や時間の余裕が必要です。イヌブームのときは、人々が仕事や生活面で充実している。つまり景気が上向きで、株価は上昇するといえます。また、分かりやすい例では『天気が良いと市場も活気付く』。天気が良いと投資家の気分も明るくなるからです」

このような市場参加者の環境や心理を考えた上で、株価を予測する経済学を「行動ファイナンス」というらしい。『サザエさん』のケースもまたしかりだ。ちなみに『サザエさん』はここ半年ほどで平均視聴率を3%近く下げている(ビデオリサーチのデータを基に編集部で計算)。ということは…、期待も膨らむ。

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