リーマン・ブラザーズだけじゃない

ライブドア騒動でも登場。「外資系金融」って何だ?

2005.03.31 THU

ライブドアに800億円もの資金を準備し、一躍日本中にその名が知れ渡ったのが、リーマン・ブラザーズという企業。そういえば近年、外資系の金融機関の名前をよく耳にする。三井住友フィナンシャル・グループに5000億円もの資金を用立てたゴールドマン・サックス。三菱東京フィナンシャルグループと富裕層向けに金融商品を販売する会社を設立することになったメリルリンチ。他にも、モルガン・スタンレー、クレディ・スイス・ファースト・ボストン、BNPパリバ、JPモルガンなどなど。

外資系金融は多くが証券会社なのに、報道などでは「投資銀行」と呼ばれたりして、「証券なんだか銀行なんだか実際のところ一体何なんだ」と思っている人も多いと聞く。が、投資銀行とは行っている業務の名称で、いわゆる銀行業務は行わない。証券会社として、企業経営を金融面から幅広く支援するビジネスを展開しているのだ。

たとえば、企業が発行する株式や社債などの発行を支援し、仲介役となって投資家に売り出す「引受」。また、企業が業務の拡大や既存事業とのシナジーを狙って合併や買収、売却を考えたとき、相手先の選定や価格設定、交渉などの総合的なアドバイスを行う「M&A仲介」。さらに、投資銀行では自社内で株式や債券、為替の取引を行う「トレーディング」などが主な業務だ。

もちろん日本の証券会社にも投資銀行の機能はある。では、なぜここまで外資系の名前が挙がるのかといえば、やはり実績だ。銀行融資という「間接金融」が主流だった日本に比べ、早くから株式や社債で資金調達する「直接金融」が主流だったのが欧米。また、M&Aの本格化も欧米は早かった。外資系金融は厳しい世界の市場のなかで実績を積み、先端の金融知識やITを駆使したノウハウを蓄積してきたのだ。

欧米の先端金融技術の本格上陸を恐れたのか、政府はM&Aがしやすくなる会社法の一部改正を一年延長した。この“猶予期間”、大事にせねばなるまい。

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト