次世代新幹線「FASTECH360」発表!

近未来フォルムで世界最速の時速360km!

2005.04.14 THU

日本が世界に誇る輸出品は半導体やアニメーションだけではない。最新技術の粋を集めた新幹線もそのひとつだ。1964年の開業以来、大きな事故がないというのもセールスポイントで、今秋開業する台湾高速鉄道では新幹線のシステムをほぼ全面的に導入。また、英CTRL(高速新線)でも日立が車両導入・保守の優先交渉権を獲得、受注が決まれば仏TGVベースのユーロスターと混在して新幹線が走ることになる。

そんななか、JR東日本は次世代新幹線「FASTECH360」を発表。「近未来ウナギ型」とでも名付けたくなる斬新なデザインに加え、緊急停止時には半円形のアルミ板が羽のように広がって減速を助ける仕掛けなども装備しているという。

何といっても注目は時速360kmという世界最速の営業運転を目指した試験走行。「高速化にあたり技術的に難しいのは騒音低減とトンネル微気圧波。特に後者を抑えるために、断面積変化率を計算し尽くした車体デザインとなっています」(JR東日本研究開発センター・渡辺清一氏)。最高速度275kmの現行E2系でも振動や騒音を抑制する装置が数多く使われているが、時速360kmを実現するためにはその約1.5倍のアイテムと最新技術が必要らしい。

ところで、JR東海とJR西日本が共同で開発した新車両「N700系」(最高時速300km)も現在試験走行中。2007年春には営業運転を開始する。いっしょに開発すれば効率もいいのでは?と聞くと、「線路条件や雪対策、在来線への乗り入れの有無など、輸送形態や目指す方向が異なっているためなかなかそうはいかない」(渡辺氏)んだとか。

ともあれ、「FASTECH360」は今年6月から仙台―北上間で試験走行を開始する。東北新幹線の東京-新青森間が開通する6年後には本格導入の予定。世界最速列車に乗るときはトンネル進入時に注意してほしい。日本が誇る最新技術を文字どおり体感できるはずだ。 

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