会長、社長、CEO、COO…

社長とCEOってホントのところどう違うの?

2005.05.12 THU

「いよっ!社長!」。そんな掛け声があるくらい、昔から偉いのは社長と相場が決まっていた。でも最近は、社長や会長といった呼称ではなく、CEOやCOOといった横文字の肩書を採用する企業が増えてきた。しかも、代表取締役社長兼CEOなんて人もいる。ややこしいったら、ありゃしない。いったい何が違うのだろう。

CEOやCOOといった肩書は、アメリカの企業で主に用いられていた呼称だ。CEOは、Chief Executive Officerの略で「最高経営責任者」と訳される。経営の方針や企業戦略の決定を行うのが主な役割だ。これに対してCOOは、Chief Operating Officerの略で「最高執行責任者」と訳される。CEOの決定した方針に従って実務を行う、運営面の最高責任者というわけだ。

と、書いたものの現在日本では、CEO=社長という意味で使われている場合が多く、両者の役割にあまり差はないといっていい(もちろん、同じCEOでも会社によって役割が異なったり、ソニーなどのようにグループの親会社社長がCEO、各グループ会社社長をCOOと呼ぶような、明確な違いを設けている例もある)。

では、なぜそんなアメリカ発の呼称が採用されているのか? それは経営責任をいままで以上に明らかにするためなのだ。不祥事が発生したり、業績が悪化すると、株主は当然経営陣に対してその責任を追及しようとする。しかし、実質的な権力を会長が持っていたり、取締役が大量にいたりすると、第三者からは責任の所在が分かりにくかったりする。そこで、誰がボスなのかを明らかにすることで、会社の透明性をアピールしようとしているわけなのだ。

とはいえ商法にCEOに関する記述はない。三菱自動車のように逆にCEOやCOOを廃止し、社長に権限を一本化させる会社などもある。社長や会長が従来から日本にある役職であるのに対して、CEOやCOOは責任の所在を強調するためのあだ名と考えればいいのだ。 

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