ホールディングスとかグループ本社とか…

「持ち株会社」って何?かつては禁止されてた?

2005.05.19 THU

ホールディングスにフィナンシャル・グループにグループ本社などなど、ここ数年、大企業などがグループ化されているケースがよくある。たとえば東京三菱銀行も、上場しているのは三菱東京フィナンシャル・グループという会社。これが持ち株会社だ。東京三菱銀行は、三菱信託銀行や三菱証券などとともに三菱東京フィナンシャル・グループという会社の傘下に入っているのである。××ホールディングスや○○グループ本社なども、いずれも持ち株会社だ。では、なぜここ数年で、こんなことになったのか。

持ち株会社(正確には純粋持ち株会社)とは、企業の事業活動を“支配”することを事業とする会社のこと。持ち株会社自体は実際のビジネスを行わず、傘下の事業会社が行う。傘下の複数のグループ企業を統括、管理するためだけの存在だ。グループが最も効率よく動けるよう全体を見ながら指揮する持ち株会社は、グループ企業の経営に有効な手段として欧米では一般的な経営手法だが、実は日本では戦後ずっと禁止されていた。戦前の日本は、財閥が持ち株会社を作り、多くの基幹産業を傘下において巨大な企業グループを構築。これが日本の軍国主義と結びつき、軍事大国化を進めさせたといわれていたからである。そこで財閥復活を防ぐため、独占禁止法で持ち株会社は禁止されたのだ。

しかし、日本の財界はずっと解禁を訴え続けてきた。そして97年、解禁にようやくゴーサインが出たわけだが、背景のひとつにあったのは実は日本の経済不振。持ち株会社の解禁で、企業の合併や買収をしやすくしようと考えたのだ。持ち株会社は傘下に企業をぶらさげただけ。合併は持ち株会社を作ればいいし、買収すれば傘下に入り、売却するのは傘下から外せばいい。要するにM&Aが思い切りやりやすくなったのだ。実際、大企業や銀行同士の合併はほとんど持ち株会社を活用している。日本のM&Aの拡大に一役買ったのが、持ち株会社なのである。

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