ヤナセ、都営地下鉄、銀行…

コンシェルジュサービスが今、大きなブームに

2005.06.02 THU

コンシェルジュといえば、高級ホテルを思い出す人が多いはず。チケットの手配から、レストランの予約、観光のアドバイスなど、様々なサービスを行ってくれる。プロフェッシナルによるサービスである。ところがこのコンシェルジュサービス、今やホテルだけでなく、様々な業界に広がり始めている。

例えば、高級輸入車販売のヤナセでは、大都市圏の営業本部にヤナセコンシェルジュを配置している。原則7年以上の営業経験を持ち、接客対応や商品知識の習熟度の高い営業担当者などから選抜、現在9人が活躍中。仕事は来訪者からの問い合わせや相談の対応だが、注目は直接のセールス活動は行わないこと。あくまでコンシェルジュとして対応するのだ。04年2月に新設したが、来訪者からの評価が高いことから、この春に5人増員を決めている。

また、鉄道でコンシェルジュを導入したのが、都営地下鉄。今年4月から駅に配置し、乗り換え案内や駅周辺の観光案内サービスを行っている。全員が女性で、2人1組となって案内を行うほか、高齢者や車椅子の乗客の応対をしたり、外国語での対応も行う。平日は「都庁前」「新橋」「大門」「上野御徒町」の4駅で午前9時から午後5時まで。土曜日と休日は「六本木」「浅草」の2駅でもサービスを実施している。

2つの例を挙げたが、実はほんの一例だ。最近では、コンシェルジュサービスを標榜する金融機関も多い。人材関連サービスの会社は「キャリア・コンシェルジュ」を展開し、IT関連で「サイバー・コンシェルジュ」を行う企業もあり、飲食関係では「中華街コンシェルジュ」なんてものも。どうやら「コンシェルジュ」は、様々な業界でブームになっているようなのだ。

どんな業界であれ、にこやかにプロがサービスしてくれるのは大歓迎。だが、名前だけのコンシェルジュでは、「この程度でコンシェルジュか」と思われかねない。企業にとっては、むしろ真のサービス力が問われる職種かもしれない。

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト