“第2新卒”採用はR25世代に追い風?

2007年に団塊世代が大量退職企業の雇用対策はどうなる?

2005.06.09 THU

コンピュータシステムが誤作動する「2000年問題」の記憶も薄れつつある今、「2007年問題」というコトバをよく耳にするようになった。これは、いわゆる「団塊の世代」の中でも一番人口が多い1947年生まれの働き手が60歳=定年退職となり、労働人口の大幅な減少で人手不足になるとされる問題である。

とりわけ深刻なのが、金融系の業務用端末を動かす基幹システムの保守業務。この分野は、若い世代のエンジニアに運用ノウハウや技術がなく、07年以降も60歳以上の人材に頼らざるを得ないという。当の団塊世代にとっては、定年後も会社に残れる人とそうでない人がハッキリと分かれるシビアな現実が待っている。

 一方、R25世代にとっての2007年問題は、より良い条件の職場を探すチャンス。新卒で就職し、実務経験3年以下(20代半ば)の人材は「第2新卒」という新語で呼ばれ、新卒枠でもキャリア枠でもなく、独自の枠を設けて採用を行っている企業が増えている。企業側は、「社会人としての基本教育はすでに受けている」「第2新卒は就労に対する目的意識が高い」という点に注目しているようだ。

第2新卒の転職を支援するリクルートエイブリックの担当・越前谷氏は、2007年問題を控えた企業側の雇用意識をこう解説する。

「ここ数年の新卒採用の抑制で、大手企業は社内の年齢構成ピラミッドがいびつになることを認識しています。現在、メーカーを中心に20代の採用を積極的に行う企業は増えつつあり、今後R25世代の転職チャンスは広がるでしょう。ただ企業は採用基準を下げてまで第2新卒を獲得しません。結局、企業が高く評価する人材とは、仕事に積極的に関与する姿勢を持つ人なのです」

仕事にトコトン取り組み、実績をどう積み上げるか。2007年問題を転職のチャンスとするには、仕事に対する真摯な取り組みがポイントとなりそうだ。

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