6月後半は開催ラッシュ!

一口株主のボクでも株主総会に参加できるの?

2005.06.23 THU

毎年6月下旬にある全国的イベントは「父の日」だけではない。多くの上場企業で定期株主総会が開催、企業と株主が熱くなる時期なのだ。

なぜこの時期に株主総会を集中させるのか。また、数万円分ぐらいの株しか持たない「弱小株主」でも総会に出席できるのだろうか? 『入門の入門“株”のしくみ』(日本実業出版社)など多数の著書を持つ、株式評論家の杉村富生氏に聞いてみよう。

「6月末に総会日が集中する理由は2つあります。1つは事務的な理由。決算の3カ月以内に税金を納めなければならないので、3月期決算の企業は6月末までに株主総会を開く必要があるのです。もう1つは、他社と同じ時間帯に開催することで、総会屋による妨害を防ごうとする昔からの慣習が残っているのでしょう」

例えば、ライバル関係にあるはずのJALとANAは、6月28日の10時開催と足並みを揃える。企業側の事情もわかるが、それでは複数の企業の株式を保有する一般の株主も困ってしまう。

「その通りです。近年、企業の姿勢が変わってきました。会社員でも参加しやすい土日に株主総会を開催し、積極的に株主の発言を促す会社も増えています。保有株式数の違いで露骨に株主の扱いを変えるような会社もほとんどありません。株主であれば、誰でも堂々と参加できますよ」(同氏)

なるほど。しかし、配当金や株主優待は、株主総会に参加しなくても享受できる。株主総会に出かけるメリットは何だろうか。

「経営陣の話を生で聞いたり、新商品の実物を見たりすることで、投資した企業の実情をよりよく知ることができます。おいしいコーヒーが出るし、総会後に食事会を用意する企業も増えています。経営陣や総務部などが総出で株主を接待してくれます」

株主を大切にする風潮が強くなっているようだ。それに、上場企業の経営者と直接会ったり、接待を受けたりする機会は少ないはず。株主総会、意外に楽しいイベントかもしれないぞ。

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