最近、当たり前のように使われてるけど…

キャッシュフローの意味って、ちゃんと説明できます?

2005.06.30 THU

経営やビジネスシーンで、キャッシュフローは、今や当たり前のように使われている言葉。でも、ちゃんと理解できている人って、どのくらいいるだろうか。直訳すると「お金の流れ」だが、キャッシュフローとは「企業で一定期間、現金がどれだけ増減したか」を指す。そもそもこんな言葉、かつては使われなかったのに、なぜ普及したのか。背景にあるのが国際化だ。企業を評価するための決算書類として、キャッシュフロー計算書も含めよ、という流れが日本にも上陸したのだ。

しかし、こんなふうに思う人もいるだろう。現金の流れなんて簡単じゃないか。売り上げから経費を引いたものが利益なんだから利益を見ればいい、と。たしかにその通りだが、それで済むならキャッシュフローなどいらない。勘違いしがちなのは、企業が売り上げを計上するとき、必ずしも現金が伴うわけではないということなのだ。

小売業のような現金商売を除けば、多くは売り掛けで商品を売る。つまり、販売した後に現金が入ってくるのは、1カ月も2カ月も後。しかし、その間にも商品を仕入れた代金は払わなければならないかもしれない。そうなると、決算書類上は利益でウハウハなのに、会社の入金口座はカラッポなんてことが起きてしまう。必要な資金が払えなくなると倒産である。また、現金のやりくりが苦しいようでは、新しい事業に投資する余裕も生まれない。企業にとっては、現金の状態は非常に重要なのである。キャッシュフローとは、こうした「現金を生み出す力」を企業の重要な評価指標とみなし、それが判断できるような書類を作っておけ、という考え方なのである。

実際には、営業活動だけでなく、土地や株への投資活動、借入金や社債の発行などの財務活動が生むキャッシュもチェックされる。営業活動でのキャッシュフローは弱いが、投資や借り入れでプラスになっているのでは経営上、問題だ。こういうキャッシュのバランスも、まさにキャッシュフローでチェックできるのである。

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