コード4000番台の企業が狙い目?

隠れたロングセラー『会社四季報』の面白い読み方

2005.07.14 THU

季節ごとに発売される“弁当箱”のように厚い季刊誌、『会社四季報』(東洋経済新報社)をご存じだろうか。
最新号では、上場企業約3800社の特色、業績、財務内容、株価の動きなどを小さなスペースにぎっしりと詰め込み、総ページ数は2000ページ余り、重さ約1kg。1936年(2・26事件のあった年!)の創刊以来、構成要素に大きな変化がないという点も驚きだが、じつはこの本、出せば必ず60~70万部売れるという「隠れたロングセラー」でもあるのだ。

しかし、いざページを開いてみても細かい数字の羅列に頭がクラクラ…。1株益やPER(株価収益率)といった難しい話は抜きにして、面白い読み方はありますか?「就職・転職用に買う方も大勢いますが、その際、コード番号が4000番台の企業が狙い目」(編集長・田北浩章氏)。え? なぜ? 「他が満杯になったせいで、もともとは化学系企業の番号だったここに、楽天やライブドアなど、元気な新興企業が集まってきているんです。あとは、『電話帳』や『会社案内』としての利用法も。商談相手に会う前の下調べや話題の仕入れに便利なんでしょう。わかりにくい役員の序列などを参照する場合もあるようです」(同)。

そんな同書の独占状態を切り崩そうと、79年に参入したのが『日経会社情報』(日本経済新聞社)。外観も内容も似ているが、「うちは後発ゆえ、読みやすさの追求はもちろん、巻末のランキング用に全上場企業アンケート調査を実施するなど、様々な工夫を凝らしています。分析原稿は日経新聞の記者が書いており、グループ全体で作り上げる強みも」(編集長・山口芳久氏)。

丸善・丸の内本店によれば「最新号(2005年夏季号)の売れ行きはおよそ3:1」とのこと。双方とも、看板は“記事”と呼ばれる短中期の分析コメントと、業績予想数字。書店店頭で2冊を読み比べてみるのも面白いかもしれない。

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