3大メガバンク時代到来

日本のメガバンクが総資産のわりに時価総額が低いのはなぜ?

2005.08.18 THU

いよいよこの秋にも誕生か、といわれる三菱UFJフィナンシャル・グループ。傘下には銀行、信託銀行、証券会社が配置され、総資産は約190兆円と世界最大の資産規模だ。それまで世界最大を誇っていたのが、みずほフィナンシャルグループ。総資産は約140兆円。日本で第3位の三井住友フィナンシャルグループも、約100兆円の資産規模。日本のメガバンクは、まさに世界トップクラスの資産規模を持つのだ。
となれば、市場からの評価となる株式時価総額も世界トップクラスなのかといえば、実はそうではない。三菱UFJフィナンシャル・グループも、現時点の傘下企業の合算ではあるものの、世界のランキングではなんとかベスト10に入れるか…くらいだという。なぜ、こんなことが起きているのか。市場の評価に最も影響を与えているのは、資産規模以上に「どのくらい儲ける力があるか」。収益力だからだ。

時価総額で、世界トップを争っているのは、アメリカのシティグループやイギリスのHSBC。新聞発表などによれば、業務純益を比較すると、三菱UFJが約1兆7100億円なのに対し、総資産では三菱UFJより小さいシティグループが約3兆7600億円と2倍以上の規模を持つという。シティやHSBCは、さぞかしスケールの大きな法人向けビジネスでもやっているのかと思いきや、違う。この収益力の違いを生んでいるのは、リテール。個人を相手にしたビジネスだというのだ。

実際、三菱UFJの業務純益に占める個人取引の割合が16%なのに対し、シティグループでは実に74%。HSBCでも64%だ。個人を相手にした金融ビジネスこそ、実は儲かるのである。

総資産は世界に伍して戦う規模になった。次は収益力をいかに高めるか、が問われているわけだが、結果として日本の銀行のサービスが企業から個人に向かうことになりそうだ。これは我々生活者にとっても、いいニュースである。

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