1億総「萌え」化時代突入?

オタクビジネスは終わらない…なぜ男は「萌え」に走るのか!?

2005.08.18 THU

はたから見れば、一過性のものに過ぎないと思われていた「萌え」ブーム。だが、その勢いはまるで衰える気配がない。メイドやコスプレイヤーによる喫茶店やサービス業は全国で100店舗にも届きそうなバーストぶり。『電車男』も大ヒット。ライブドアが『もえろーん』なる消費者金融サービスを始めるに至っては、日本の何かが変わりつつあると考えざるを得ない。この「萌え」なるものの正体は何なのか。萌え現象に詳しい経済アナリスト・森永卓郎氏はこう語る。

「あえて定義するならば『萌え』とはキャラクター、あるいはキャラ的なものをこよなく愛する事です。今、30代前半男性の非婚率が全国で50%と劇的に上がってるんですね。なぜか。昔は平等社会だったのでほぼ誰もが結婚できた。それが90年代には、男女関係も弱肉強食になって、イケメンでお金持ちほど女性を占有するようになる。すると大半の男性は落ちこぼれる」

そこで発明品として「萌え」が生まれたと。確かにキャラは裏切りませんしね。下の世代ほどオタク文化に素直な気もしますが、抵抗感が減っている理由は?

「それは社会の主流派を握ったからですよ。また最近は、2次元の世界を3次元化する努力(典型がメイド喫茶)がなされて、ますます萌えやすい環境が整備された。経済の視点で見ると、春に『萌え』関連株が急騰したけど、本来コアとなる萌えマーケットは無数のクリエイティビティによる小さな事業で資金調達をあまり必要としない。それらが増殖して巨大な市場を形成してるんです。最大の特徴は、オタクは萌え市場でのみモノを売買し、外にお金は流出しない事。ようは巨大なアングラマーケットが日本経済に登場したようなものなんです」

それはそれで問題な気も…という問いに、終身雇用制を政府は壊したわけだし、結婚も不安が大きい。誰もが好き好んで「萌え」に走ったわけではないと森永氏は答える。意外に深かった「萌え」の構造。今後の日本の大テーマかも!?

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