たかがソース、されどソース…

ブルドックがイカリを買収!?日本のソース事情に注目してみた

2005.08.25 THU

詐欺事件で経営陣が逮捕され、3期連続赤字&50億円超の負債をかかえた関西の老舗ソース会社イカリ(大阪)は先月、会社更生法を申請。その営業権がブルドックソース(東京)の手に渡ったという。「ああ、ソーッスか」なんてダジャレをかます前に、「ソース」の基礎知識をちょっとおさらい。

「19世紀のイギリス、ウスターシャ地方のウスター市でつくられたソースが日本に渡り、それを元にイカリソースが明治29年に『ウスターソース』の国産第1号をつくりました。ウスターの濃度を高めたものが中濃で、関西ではウスターが、関東では中濃が多く消費されます。また『どろソース』は、ウスターなどをつくる際の沈殿物を元にしています」(日本ソース工業会)

ブルドックがイカリを吸収したことで、広島のオタフクソースを抜いて業界トップになったソーッス。

「ただ、イカリソースの名前はそのまま残るようですね。関西で強いブランドですし、お好み焼きやたこ焼きの食文化があり、ソースの消費量も多いですから」(同会)

そもそも、日本には大手以外の“地ソース”も数多い。京都のツバメソース、パパヤソース、大阪のヘルメスソース、大黒ソース、神戸のプリンセスソース、ばらソース、広島のカープソース、横浜のチャンピオンソース、東京のハチ公ソース、ポールスタアなど、ネーミングはどれも非常にキャッチーだ。

ちなみに、渦中のソースとなった “イカリ”の名前の由来を調べてみると…「創業者の木村幸次郎は船火事にあったとき、独身である自分の救命袋を妻子ある友人に渡し、海に飛び込み錨綱につかまって九死に一生を得た。そして、感謝の気持ちからイカリの名をつけた」(イカリHPより)ということだそうだ。

109年におよぶ歴史に汚点を残したまま、ブルドックに引き取られてしまったイカリソース。創業者のイカリの声が聞こえてきソーッス…。

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