投資してるだけじゃないの?

企業を再建させて儲ける「投資ファンド」の仕組み

2005.09.01 THU

最近では、ダイエーの再建にも名前が挙がっていた「投資ファンド」。新生銀行、あおぞら銀行、三菱自動車、東ハト、福助…。企業再建の大型案件には、必ずといっていいほど投資ファンドの関わりがある。そもそも投資ファンドとは、投資家から集めた資金をひとまとめにし、それを投資。投資先から上がる配当や売却益などを投資家に分配する金融商品のひとつ。実際には、不動産ファンド、社会的責任ファンドなど、様々なファンドがあるのだが、今では投資ファンドというと、多くの人がイメージするのが、企業再生を手がけるファンドだろう。

資金を出資して株主になり、企業を再建し、価値を高めた後に株式を再上場させたり、株価を上昇させて売却益を手に入れるのが、その基本的なビジネスモデル。うまくいけば投資は数倍にもなりうる。では、投資ファンドに投資をしているのは、誰なのか。多くは、国内外の機関投資家。保険会社や年金基金、商社、さらには銀行だ。

外資系の投資ファンドには、「外国のハゲタカに日本の利益が奪われていいのか」などという批判の声が今でも聞かれるが、なんのことはない。「ハゲタカ」に投資し、「ハゲタカ」から投資の見返りを受け取っているのが、実は日本企業だったりもするのである。要するにみんな、儲かる先を探しているのだ。実績のある投資ファンドには、投資の申し込みは絶えないらしい。

ちなみに投資ファンドはただお金を投資するだけではない。言うまでもないが、ダメになった会社にお金だけ入れても意味はないのである。多くのケースで、投資ファンドは優秀な経営陣も連れてくるのだ。もとより投資ファンドには、金融機関やコンサルティング会社、監査法人出身者、さらには企業の経営企画などを経験した経営のプロが揃っている。投資先に外部から人材をヘッドハントしてくるだけでなく、彼らが経営陣に名を連ねることもある。お金と人と成功ノウハウ。ここまで揃って、投資ファンドは成立するのである。

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