どうしてこんなに儲かる?

日本銀行が法人所得ランキングで2位になる理由

2005.09.29 THU

2004年度の法人申告所得ランキングが発表された。1位のトヨタ自動車はじめ、日本を代表する企業がずらり。が、なぜか2位にあるのが、日本銀行である。日銀は国が55%の株式を持っているものの、45%は民間が出資しているジャスダック上場企業。所得を申告して税金を払うのはわかるが、4802億円もの申告所得で、どうして2位なのか。日銀とはそんなに儲かるのだろうか。

新聞報道によれば、日銀が2位に入った理由は、「円安で保有する外貨建て資産の評価益が増えた」ことが要因らしい。でも、これではよくわからない。日銀のホームページの「教えて!にちぎん」では、「日本銀行の利益はどのように発生するのですか?」という、ずばりのQ&Aがあったが、答えは「銀行券を発行する対価として保有している資産(国債、手形、貸出金、外貨資産等)から生じる利息収入が中心となります」。う~ん、これもよくわからない。

だが、調べてみて驚くべきことがわかった。お金の発行の仕組みだ。日銀は日本で唯一、銀行券が発行できる機関(コインは財務省が製造している)。その日銀のバランスシート(貸借対照表)では、なぜか発行銀行券が負債の欄にあるのだ。考えてみれば、日本銀行券といっても、ただの紙切れ。1万円の日銀券があっても、誰がその価値を認めてくれるのか。というわけで、発行した1万円と同じ価値だけの「何かの保証」が日銀内には用意されるのだ。それが、市中に流通している国債だったり、手形だったり、外貨建ての資産だったりする。

日銀券の価値を保証するために日銀が買った国債やら手形やら外貨建て資産だが、当然のことながら、持っていれば利子がつく。10年物国債で金利が1%だとすれば、1万円につき100円の銀行券発行の見返りがあることになる。ちなみに昨年末の日銀の資産は、国債だけでも約95兆円! こうした巨額の資産が、とんでもない額の運用益を生むのだ。これこそ、日銀の「儲かる」理由なのであった。

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