実際、何をやってるか知ってます?

業績好調の商社って、どうやって儲けてるの?

2005.10.13 THU

総合商社に勤めていた友人から以前聞いた話は、目からウロコだった。商社の事業といえば、原材料などを輸入して、国内の企業に卸すというイメージが強い。今や多くの会社が自社で海外進出している時代。しかも、インターネットで世界中の情報が入る。「冬の時代」と言われるのも仕方あるまいと思っていた。だが、商社は単にモノを右から左に流しているのではないというのだ。

たとえば、企業が原材料を買い付けるとき、そこにはさまざまな面倒が発生する。支払いのための巨額の外貨をどうするか、輸入先が信用できる会社かどう判断するか、日本まで持ってくる物流はどうするのか、そもそも買付金額が妥当だと誰が判断するのか…。ここにこそ商社の出番がある。金融、リスクマネジメント、物流、情報提供などなど。潤沢な資金を持ち、世界中にあらゆるネットワークを持っているからこそ、実はモノは右から左に流せていたのだ。

こうした商社独自の機能は貴重なものだが、近年では商社は新しい動きに取り組んできた。ニーズの減少もさることながら、そもそもモノのやりとりは利幅が薄いのだ。かつての商社は、世界有数の売上高を持ちながら、粗利の割合は2、3%といわれていた。そこで力を入れてきたのが事業投資なのだ。M&Aで企業を傘下におさめたり、出資をしたり、新会社を設立したり。

連結対象の子会社が利益を上げ、出資先から巨額の配当が得られれば、それだけ商社も潤うわけだが、実はそれだけではない。小売業などは、食材の輸入など、もともとの商社のビジネスに直結するのだ。消費者ニーズの把握は、輸入ビジネスに大いに活かせる。また、有望なビジネスネタがあれば、商社の企業ネットワークや人脈、商材などを使って一気に立ち上げられる。ここが、単なる投資会社との相違点だ。

商社がコンビニを傘下におさめたり、テレビ局に巨額の出資をしたり、ITビジネスで多くの子会社を持ち始めているのは、実はこういうワケなのである。

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