重要なのは貿易じゃない!?

為替レートの円高・円安はどうやって決まっているのか?

2005.11.02 WED

外国為替とは「異なる二国間の通貨を交換すること」だが、そのレートは常に動いている。あれはどういう理由で変化するのだろう? 為替の基本中の基本は需要と供給。ある商品をほしい人が多いのに、それが十分供給されなければ値段は上がる。同様にドル/円の相場を見れば、為替市場で円をほしい人が増えれば円高ドル安になるし、ドルをほしい人が増えれば円安ドル高になる。

では、円をほしい人が増えたり、減ったりするのはなぜなのか? 長年、為替市場をウオッチしてきたマネーアンドマネー社社長の吉田 恒氏に教えてもらった。

「国際間の取引は大きく2つに分かれます。一つは貿易取引。これはいわゆる輸出入ですね。もう一つが資本取引。こちらはおもに株式、債券の取引です。1980年代までは貿易取引が多かったんですが、1990年代以降、資本取引が急拡大。通貨によって違いますが、今では資本取引が貿易取引の10倍ぐらい多いのです」

為替レートの動きに大きな影響力を持つのは資本取引ということである。そして…

「お金は金利が低い国から高い国へ流れるのが基本。ある国の景気が良くなれば金利が上がり、これが資本の流れる方向を決め、そして為替を決めることになります」

ただ、こうした実体経済の動きとは別に、相場というものは為替に限らず、上がったり下がったり、循環する性質があるという。

「ある通貨が売られ過ぎになれば、それ以上は売られなくなります。行き過ぎたものは元に戻る習性があるんです」 為替といえば、「日銀の為替介入」というのもよく耳にする言葉だが…。

「日銀は一昨年から昨年3月まで円高阻止のための円売り介入を総額35兆円もやってきました。けれど、日銀の介入では円高は止まりませんでした。今は為替相場全体の取引量が莫大なものになっているので、介入で影響力を与えるのは難しいのです」

以上、為替レート変動のおもな要因、わかっていただけましたか?

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