仕事と生活のバランスの実現!

「ワークライフバランス」という言葉、知ってます?

2005.11.24 THU

最近、新聞や雑誌でときどき見かけるようになった言葉に「ワークライフバランス」がある。仕事とプライベート、両方を充実させてバランスの取れた豊かな暮らしをしよう、という考え方だが、そんなことは言われなくても目指している、と思われるかもしれない。だが注目は、働く個人が目指すばかりでなく、企業がそれをさまざまに支援していく、という点なのだ。

ワークライフバランスが生まれたのは、80年代のアメリカ。不況で企業は大規模な人員削減を断行しつつ、他社との競争に勝ち抜くために優秀な人材を確保することが至上命題となった。そこで浮かんだのが、社員の仕事と私生活の両立支援だった。家族とゆったりした時間を設けたり、子育てや介護などにさまざまなサポートがあったり、仕事以外の時間にボランティアをしたり、趣味を楽しんだり。そういう時間があってこそ、充実した仕事があるのではないか、という考え方だ。

企業が支援することで、社員としても仕事へのやる気も、企業への忠誠心も生まれていったという。国際コンサルティング会社の調査では、今やアメリカ企業の86%が「今後、社員の仕事と私生活のバランスの問題に対処していかないと競争に勝てない」と考えるようになっているという。

日本でも、産業界から主体的に取り組む動きが始まっている。昨年には「ワークライフバランス」塾が、ニチレイ、IBM、資生堂など業界を超えた36社の参加で始まった。とはいえ企業は本音では社員にガンガン働いてほしいのではないか、と考える人もいるかもしれない。しかし、もうそんな時代ではないのだ。IT全盛時代に企業の勝負を分けるのは、知恵やアイデアだといわれる。どっぷり会社に漬かった仕事人間と、プライベートも充実して多様な視点や価値観を持っている人と、どちらがいいアイデアが生み出せそうだろうか。企業も個人も、今後は大きな意識改革が求められてくるかもしれない。

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