上海でアニメフェスティバル開催

“萌え”ビジネス、とうとう海外に進出

2005.11.24 THU

アニメ、ゲーム、コミックス、コスプレ、さらにはメイド喫茶…。とどまるところを知らない“萌え”ビジネスの拡大だが、この流れがとうとう海外に飛び火しようとしていることをご存じだろうか。経済アナリストで、本誌でもお馴染みの森永卓郎氏が語る。

「日本には“萌え”ビジネスで海外進出なんて冗談だと思ってる人がまだいるようですが、とんでもない。実際、中国にはもうコスプレのショップだってあるんですよ」

今後、世界に到来するのは知的創造社会だと森永氏。そこで日本が生き抜くために必要なのが、付加価値の高いモノづくり、コンテンツづくりだという。

「問題は何で付加価値を付けるか。たとえば、イタリアにはローマ時代から蓄積してきたセンスとブランド力がある。しかし日本にも今、明らかに世界をリードしている分野があるんです。それが“萌え”。高い国際競争力を持つ輸出品になるはずです」

実際、中国・上海では11月9日から13日に5日間にわたって日本のアニメを紹介するイベント「アニメ文化芸術系列活動」が開催された。アニメ作品の展示のほか、『雲のむこう 約束の場所』『イノセンス』の上映、ミニステージでのキャラクターショーや「Cosplay聚会」なるコーナーも。かなり本格的なイベントになっており、森永氏は日本のオタク代表(“萌え”という言葉が中国ではまだ一般的ではなく、オタクになったらしい)として講演した。

 実は、このイベントには2つの意味があるようだ。ひとつは日本の“萌え”をさらに広め、中国の人たちにも楽しんでもらおうという狙い。そしてもうひとつは、著作権意識の浸透だ。新作映画などでも、あっという間に海賊版が市場を荒らしてしまうといわれる中国。だが、著作権があるからこそ、制作者は創造物を生み出した努力への対価を受け取ることができる。そうした意識を、少しでも高めていこうということ。“萌え”の海外進出、準備は着々と進んでいるのである。   

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