今年話題の騒動に必ず登場するけど…

日本郵政会社の社長に内定「西川善文」氏って何者なの?

2005.12.15 THU

2007年10月の郵政民営化で発足する持ち株会社「日本郵政株式会社」の初代社長が決まった。政府によると、社長に内定したのは前三井住友銀行頭取の西川善文氏――。全国銀行協会会長を2度もつとめ、メガバンク三井住友の生みの親としても知られる金融界では超有名な“カリスマ・バンカー”だ。

だが、じつは西川氏が有名なのは金融界だけにかぎったことではない。今年は「村上ファンド」による阪神電鉄買収や、楽天とTBSの経営統合問題など数々の企業買収騒動が世間を賑わせたが、この西川氏、なぜか村上ファンド、阪神、楽天、TBSの4つにそれぞれ深く関係しているのだ。

たとえば村上ファンドと阪神でいえば、関西出身の西川氏はタイガースファンで、個人的にも星野仙一前監督の後援会長をつとめているのだが、その一方で村上氏とも仲がいいという。実際、三井住友時代に村上氏の西武鉄道株買い占めを援助し、タイガースの上場問題の際にも社長候補として村上氏が西川氏の名前を挙げたほどだ。ちなみに阪神のメインバンクは三井住友銀行。

この妙な図式は楽天とTBSの問題でも同じで、西川氏はTBSでは企業評価特別委員や監査役をつとめる関係なのだが、じつは楽天の相談役や楽天証券取締役にも就いていて、そのうえ楽天に資金提供したとされるゴールドマンサックス証券とも親密な間柄。ちなみにTBSのメインバンクもやはり三井住友銀行で、とにかく、いったい誰の味方なんだと言いたくなるくらいさまざまな事件に必ず登場するのである。

問題は、その西川氏が330兆円の資金と26万人の職員を抱える巨大企業の初代社長に就任するということ。そもそも銀行界は郵便貯金を「民業圧迫」と批判してきた郵政公社の天敵で、その銀行のトップが郵政会社の社長に就任することには財界でさえ疑問を持ったぐらいなのだ。それだけに西川氏には、今度こそ郵政公社と銀行のどちらでもない、利用者の味方としてその豪腕を発揮してもらいたいものだ。

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