レンタル界に新規参入!

「レンタカウ」で牛を借り荒れた農地を刈る!

2006.01.26 THU

「荒れ果てた土地の草刈りを、人の代わりに牛にやってもらう」。そんなサービスが密かに人気だそうだ。その名も「レンタカウ」。…あえて説明すると、レンタカーとカウを掛け合わせたダジャレだ。でも、いったいどんな仕組みなのだろうか?

「レンタカウ」制度が行われているのは、大分県、山口県と京都府の一部。県の畜産試験場が、「農作業地を作るために整地したい」「山の景観を良くしたい」人などに向けて牛を貸与。放牧して草を食べさせ、草がなくなれば返す仕組みだそうだ。このため、草刈りのための人件費や農機代がかからないだけでなく、牛の餌代も節約できるという。まさに一石二鳥なビジネスモデルなのだ。

それにしても「山の景観を良くする」って。牛ってそんなに食べるの?

「1頭あたり1日に約50kgは草を食べてくれますね。やり方としては、弱い電流が流れる柵で整地したいエリアを囲い、その場所の草がなくなると移動します。そのため、整えたい土地をまんべんなく除草することが可能です」(大分県農林水産研究センター畜産試験場草地飼料担当・安高さん)

牛は黒毛和種。貸し出しは年老いたおばあちゃん牛のみだとか。これはオス牛や若い牛は暴れると危険なため。万が一に備えて、貸与する場所や人物に関しては、事前調査を厳しく行うという。またそれぞれの牛は、管理番号のほかに名前があり、“かずこさん”とか“はなこさん”などと呼ばれているそうだ。レンタル料は一切かからず、1年ごとの貸し出しが目安。年間数十万円の除草費用が大幅に削減できるとあって、なかなかの人気ぶりだ。

「さらに牛は増やす予定。今後は、蓄積したノウハウとデータを生かして、民間企業にも取り組んでもらいたいですね」(同)

こんなアイデアをきっかけに、新ビジネスが生まれるかもしれない。「脱サラしてレンタカウを飼う」なんてことが密かに流行ったりして!

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