二極化は進むばかり…?

株長者、IT長者を筆頭に高額品人気が本格的に到来!?

2006.03.02 THU

日本全国にフリーター213万人、ニート64万人。最近、いわゆる「下流社会」に関することがよく話題になる。しかし、一方で、日本は富裕社会でもある。メリルリンチなどの調査によれば03年末で世界の富裕層の17%は日本人。人数にすると131万人に達する。最近の株価上昇を考慮すると現時点での数はもっと多いに違いない。

あるマーケティング会社が3カ月に1回程度「プライベートジェット機購入のセミナー」を開催しているが、毎回30人以上の参加者があるという。これは極端な例だが、2005年の外車販売台数を見ると、イタリア製高級車のマセラッティが前年比+29%、ポルシェが+19%となっている。

昔から高いモノを買う人はたくさんいたが、最近になって購買層が広がってきた。

株式公開で大金を手にしたIT長者やストックオプションの恩恵を受けた若者、外資系金融機関に勤めて多額の報酬を得ているビジネスマンなどが高額品を買いあさっている。また、景気回復で一般家庭も財布のヒモを緩めている。その結果、新宿伊勢丹、池袋西武などの百貨店における1月の初売り額は過去最高となった。

さらに「お金はあるのに不況だからといって周囲に遠慮して高額な買い物をしなかった人たちも動き出した」(博報堂生活総合研究所・林光所長)との分析も。ではバブルの時とどう違うのか?  島屋の宝飾・貴金属売り場では「見た目が一番のバブル時と異なり、最近は質を重視する」という。

高額品人気を見て、メーカーも小売りもさまざまな戦略を練っている。化粧品会社は、将来、高額品を購入するであろう女性の囲い込みを始めた。たとえば、資生堂は中間価格帯の「マキアージュ」に同社では最大の40億円の広告費を投入し、20代から30代のOL(いわば“潜在的セレブ層“)をがっちりとつかまえようとしている。

高級品人気が景気をさらに押し上げるのか、要注目といえよう。

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