最近やたらと会社で言われてません?

企業の問題を解決させる「見える化」って何?

2006.03.02 THU

書籍も出ていて、けっこう売れているらしい。最近よく聞くビジネス用語「見える化」である。でも、わかるようなわからないような…。要するに、企業が抱えている問題点を「見える」ようにするのが、見える化、らしい。

わかりやすいのが、現場での見える化。代表的なのが、トヨタ自動車だ。例えば「あんどん」。世界に冠たる自動車メーカー、トヨタの生産ラインでは「あんどん」がいくつもぶら下がっている。そして作業にミスがあったり、ラインに欠陥品が流れてきたりすると、担当者は「あんどん」を点灯させる。広い工場のどこからでも、どこで異常があったのかが、すぐにわかる。問題がすぐに見えるので、すぐに解決できるというわけである。

有名な「カンバン方式」の「カンバン」も典型的な見える化。生産工程において、後の工程が、前の工程に部品を発注するために使うのが「カンバン」。いくつ部品がほしい、と発注するわけだが、後の工程から必要なものを必要なとき、必要なだけ引き取るので、作りすぎがなくなる。見える化によって、どんぶり勘定もなくなり、コスト削減につながるわけなのである。

現場の例を挙げたが、今や「見える化」は、あらゆる職場で注目されている。営業の「見える化」で営業同士が情報を共有すれば、見込み顧客の取りこぼしを防げる。カスタマーセンターに寄せられる声の「見える化」は、クレームを繰り返すことを防ぐだけでなく、新たな商品の開発にも結びつけることができる。人事評価基準の「見える化」は、考課の不満を減らし、従業員の士気を高めることにもつながる…。見えた方がすっきりすることは多い。それを徹底して見えるようにしようということだ。

その意味では、個人の「見える化」もブームらしい。手帳ブームである。仕事でも生活でも自分自身の状況を手帳でしっかり「見える化」しておく。目指したい道に向かって何ができているか。それこそ手帳ひとつで、見えてしまうのである。

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