世界人口は7年後には70億人とも…

21世紀の最重要ビジネスが農業って、ホントですか?

2006.03.30 THU

タイで会社を経営する日本人に取材する機会があった。彼は、タイの将来に大きな期待を寄せているという。その理由は、農業。だが、タイでGDPに占める農業の割合は10%に満たない。製造業が35%を占め、輸出額の実に85%を占める。しかし、である。就業者の約4割から5割が、農業従事者なのだ。そして彼は言っていた。やがて世界は食料が足りなくなる。そのときに、この農業従事者の時代が来るのだ、と。

取材のときには、ふーんと思って聞いていたが、たまたま数日後、こんなニュースが。アメリカの国勢調査局による世界人口の発表である。現在の人口は65億人。出生率や死亡率などを基に機械的な計算をする「世界人口時計」では、2006年は世界の人口が1分間に141人、1年間で7428万1173人増加する予定だという。2013年には70億人を突破する見通しで、2050年には92億人に達するという。

このときもまだ、ずいぶん増えるなと思っていた程度だったが、調べてみて驚いた。世界の人口は、ほんの半世紀前の1950年にはわずか25億人だったのだ。50年ちょっとで倍増しているのである。ゆるやかに増えてきた地球の人口は、ここ100年だけでとんでもない増え方をしているのだ。しかも、現在の65億人の人口でも世界の栄養不足人口は約8億人もいるといわれる。すでに食料が足りていないのに、これ以上、人口が急増したとしたら…。

もちろん、これほどの人口増を支えてきた背景には農業技術の向上がある。だが、過去と現在との最大の違いは深刻な環境問題があること。地球温暖化、異常気象、酸性雨、土壌の流出…。これらは間違いなく農業に深刻なダメージを与える。しかも、人口が増えればエネルギー消費も増え、ますます温暖化は加速する…。

深刻な食料危機が来るかどうかはわからない。ただ、食料が今後、いろいろな意味で相当重要なキーワードになることだけは、間違いなさそうである。

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