消費者金融の仕組み

「灰色金利」って、知ってましたか?

2006.03.30 THU

現在の貸金業者の金利には、実は3つの法律がからんでいることをご存じだっただろうか。まずは「利息制限法」である。この法律では、お金を貸す際の利息の上限が定められている。10万円以下は20%、100万円以下は18%、100万円以上は15%まで、というものだ。でも、消費者金融は、もっと高い金利だったはず…。実はこの法律、罰則規定がないのである。

では、どんな金利でもいいのかといえば、さすがにそんなことはない。ちゃんと罰則規定のある法律がある。それが「出資法」である。定められている金利の上限は29.2%(遅延金利の上限は金利の1.46倍まで)だ。この法律に違反すると、契約は無効、さらに懲役5年以下または3000万円以下の罰金が科せられる。厳しい。だから、国や都道府県から認可を受けている正式業者はこれを守る。貸金業者の金利が、この上限ギリギリになっているのは、そのためなのである。

さらに、ここでもうひとつの法律がからんでくる。「貸金業規制法」だ。1.返済期間や回数を明示する 2.弁済のつど、ただちに受領証を出す 3.任意の支払いである(強制的ではない)の「3つの要件」を満たせば、「利息制限法」以上「出資法」以下の金利なら有効とみなす例外を認めるというもの。そして、この間の金利が「灰色金利」。貸金業界では、このグレーゾーンの金利を商習慣として、これまで使用してきているのだ。

でも、これは相当にややこしい。実際に今、全国で借り手による訴訟が相次ぎ、勝訴が続出している。多くは、「3つの要件」が満たされなかった契約だから「利息制限法」以上の金利は払う義務はない、というものだ。

こうしたなか、さすがにこれはおかしいと、2年後をめどに法律を整備する動きが進んでいる。消費者金融の利用者は約2000万人。もしかしたら消費者にうれしい改正になるかもしれない。

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