ボーダフォン日本法人買収を発表

ソフトバンク孫社長が描く未来のビジョンとは

2006.04.06 THU

電撃的な買収額。史上最大規模の1兆7500億円でボーダフォン日本法人を買収したソフトバンク。04年に日本テレコムを買収して持ち株会社化しているので、これで東西NTT、KDDIに次ぐ、固定と移動の両回線を備えた総合通信会社が誕生するわけです。

ソフトバンクは1981年の創業で、当時はパッケージソフトとパソコン専門誌を販売する会社でした。規模が大きくなるのは94年の株式公開から。ここで資金を調達し、積極的にM&Aを行います。米ヤフーに多額の資本参加をして96年には日本法人を設立。その後もあおぞら銀行への資本提供など事業を拡大し、時価総額は21兆円へ。ネットバブル崩壊後はブロードバンドに目をつけ、ヤフーBBのキャンペーンを展開。累積接続回線数477万回線、DSL契約者シェア35%とトップを維持しています。

一代でこれだけの会社を興した孫社長の功績と今後を、『幻想曲 孫正義とソフトバンクの過去・今・未来』(日経BP)で、その生い立ちから現在までを取材した児玉博氏はこう語ります。

「日本の資本主義への寄与度はすごく大きい。東証マザーズなど新興市場が生まれたのも、彼が設立したナスダックジャパンの影響でしょう。(ベンチャー向け株式市場の生みの親だから)いわば今のIT関係者はみんな『孫さんチルドレン』ですよ。ただ、これまでは業界上位の会社を買収することで、一気に成長してきたわけでしょう。でもボーダフォンは業界3位で、子供を育てるように時間をかけた経営が必要。これが成功するかで孫氏の経営力が試されると思います」

買収発表の会見でも孫社長は「ブロードキャスト、ブロードバンド、音声、モバイル、これらのネットワークが統合インフラとして、近い将来IPのネットワークで全部つながっていく」と将来ビジョンを語りました。ソフトバンクのボーダフォン買収でさらに便利な世の中になりそうです。

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