GMがスズキ株を売却

世界の自動車業界地図、10年でどう変わった?

2006.04.13 THU

世界最大の自動車メーカー、アメリカのゼネラル・モーターズ(GM)が苦しんでいる。2005年決算の当期赤字は、なんと106億ドル、日本円で1兆2400億円に達した。かつてグループ化していた日本の富士重工業は昨年、トヨタ自動車に株式を売却。そして今度は、やはりグループ化していたスズキの株も売却。大きなニュースとなった。

各業界とも激しい合従連衡が繰り広げられているが、自動車メーカーもその大胆さではひけを取らなかった。GMは、他にも日本のいすゞ、オペル、サーブに出資。アメリカ第2位のフォード・グループには、日本のマツダ、ボルボの乗用車部門、ジャガー、アストン・マーチンなどが名を連ねる。アメリカ第3位だったクライスラーは98年にダイムラー・ベンツと合併、三菱自動車に出資した(後に解消)。ヨーロッパでも、フォルクス・ワーゲン・グループにアウディ、ベントレー、セアト。ルノーは日産自動車に相互出資。この10年で起きたのは、ホンダ、BMW、プジョーシトロエンなど一部を除き、右の5つにトヨタ自動車を加えた6大グループへの集約だった。

ところが、ここに来て特に日米の明暗がくっきり出始めている。GM、フォードの苦戦の一方で、日本の自動車メーカーは大躍進。2004年には、米国新車市場で日本メーカーのシェアが初めて3割を突破。2005年の新車販売でも日系大手3社が過去最高の販売台数を記録したが、米大手2社は6年連続の販売減となったのだ。さらにダイムラー・クライスラーも98年の合併後、初めて赤字に転落している。

さらに注目は、アジアの動き。韓国最大手の現代自動車は2005年の世界販売が前年比11・9%増の355万台と日産やホンダに匹敵する規模に。国別市場で見ても、中国が年間約591万台と約580万台の日本を抜いて世界第2位の市場に浮上。第一、東風、上海の中国汽車(自動車)「ビッグ3」はまさに急成長中。次の10年、また大異変があるかも。

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