言葉だけはよく聞くけれど…

第三セクターってどんな仕組み?第一、第二セクターもあるの?

2006.04.20 THU

そろそろゴールデンウィーク。「どこかに旅行に出かけようかな~?」とガイドブック見ていると、青い森鉄道、いわて銀河鉄道、肥薩おれんじ鉄道なんて見なれない鉄道路線が目に入ってくる。こんな鉄道あったっけ?と思ってしまうのも無理はない。 これらは、JRから経営分離して、第三セクター(以下、三セク)に転化された路線なのだ。

さて、三セクとは何か? これは70年代初頭、田中角栄内閣時代に輸入された概念なのだが、国や自治体が経営する公営企業を第一セクター、民間企業を第二セクターと呼び、三セクはそれらと違う第三の方式による法人を指す。国際的には主に、市民団体やNPOなどの民間の非営利組織をあらわす意味で使われているが、日本では、いつのまにか官民共同出資した法人のことを意味する言葉として広まっていった。

「公益性を重視する官の信用力や採算性を重視する民間企業がタッグマッチを組み、それぞれが持つ技術や資金などをミックスさせて事業運営をしようと考えたのが、三セク設立の最初のきっかけです」と民間活力開発機構の里敏行理事長は説明する。

…とはいえ、三セクは、官・民、双方の歩調を揃えなければいけないため、実際には一般企業よりその運営は難しい。だが、滋賀県長浜市が地域活性化のためにまちづくり会社「黒壁」を三セクとして設立。官も出資はしたが、ガラス製品事業を民間が主導してスタートさせ、新しい産業を誕生させた成功例もある。

「施設は官、ソフト事業は民間の活力を利用する。公設民営型の三セクが成功します」と里敏行理事長は、今後の三セクのあり方について力説する。

三セクなんて馴染みがない、というのが一般的な感覚かもしれない。けれど、三セクには僕らの生活に密着した企業も多い。たとえば、電力会社やガス会社に三セク企業は多いし、東京ビッグサイトなどの臨海副都心建設も三セクによるもの。知っておいて損はないだろう。

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