村上ファンドの阪神買収騒動がヤマ場

関西のタイガースファンの予想を超えた猛反発とは?

2006.06.01 THU

阪神電鉄VS村上ファンドの攻防戦は今月29日の株主総会でひとつのヤマ場を迎える。阪神電鉄株を買い占めた村上ファンドに対し、阪神と阪急が経営統合で合意したものの、交渉は進展せずドロ沼化。このままでは阪神が経営権を失う可能性もでてきた。

じゃあ、いったい阪神タイガースはどうなるのか。村上ファンドによって外資に売られてしまうのか、それとも「村上タイガース」などと名前を変えてしまうのか。

じつはいま、この事態に世界一熱狂的な阪神ファンたちが猛反発している。たとえば阪急による株買いとりが表面化して「阪急タイガース」が噂されると、「阪神電車に乗って阪神甲子園球場に行き、タイガースが勝てばみんなで六甲おろしを歌いながら、また阪神電車に乗る。それが阪神ファンや。村上も阪急もタイガースを金もうけの道具に考えとるだけ。どっちにしてもええことあらへん」と怒りの声をあげ、村上ファンドの株主提案にも「たいがいにせえや!」と反発。そのうえさらにすごいのがタイガースの前監督、星野仙一氏だ。星野氏はファンの気持ちを代弁するかのように、顔を真っ赤にしてこうまくしたてる。

「ホリエモンは捕まって、なんで村上さんは検察に呼ばれないんや。村上さんはタイガースを売っちゃうかもしれん。はっきり言ってタイガースがメチャクチャになる。大切なタイガースをお金で持っていかれたんじゃ、ファンもいたたまれない。よくハゲタカと言うけど、それと一緒やん!」

プロ野球は長い歴史を持ったひとつの文化で、なかでもタイガースは関西人の心のよりどころ。しかし、それは結局、株価にしか関心のない投資家や資本の論理と相反するもので、阪急にしても、かつて所有した「阪急ブレーブス」をオリックスに売り払ったという事実はけっして消えることはない。ライブドア事件以降、「お金で買えないもの」というのがよく話題になるが、そのお金では買えないものこそ阪神タイガースという存在なのである。 

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