トヨタ役員が東証、ソニーの社外取締役に

トヨタOBを役員に迎えるといったいどんなメリットがあるの?

2006.06.01 THU

社外取締役。テレビや新聞で耳にすることが多いこの役職。しかし最近、なぜか話題にのぼるのはトヨタ出身者が多い気が。

記憶に新しいところでは、奥田碩トヨタ自動車会長が、日本郵政株式会社、株式会社東京証券取引所などの社外取締役に。
同じく、張富士夫副会長は、ソニー社外取締役への就任が発表されている。

トヨタ役員への社外取締役の依頼が多い理由は、巷で大絶賛のトヨタ式経営術を取り入れようとしているから? どうなんですか、ソニーさん。

「私どもと同じ製造業で、かつグローバル企業であるトヨタ自動車でのトップの経験や、幅広い見聞・知識やノウハウを生かして、助言や提案を、より近い立場からいただけると考えたからです」(広報部)

一方、東証は「業種が違うので、直接的な相乗効果はないのですが、奥田氏はグローバル企業としてのトヨタ自動車の経営に携わってこられ、また、経済界での交流も深く、そうした各方面での知識、経験、実績に基づいて忌憚のないご意見やアドバイスなどをいただいています」とのコメント。

しかし、経済評論家の森永卓郎氏いわく。

「トヨタの人が飛び抜けて優秀だということではなくて、トヨタから役員を迎えていると箔がつくということだと思います」

また、人気弁護士ランキング1位(日経ビジネス調べ)で、会社法に詳しい中村直人氏によれば「社外取締役が流行り始めたころは、出身企業のブランドで選ぶこともあったと思います。しかし実際、社外取締役が入ると、取締役会の風通しが良くなるし、社外の価値観やアイデアも聞ける。これからは会社を健全に建て直したり、社風を大きく変えるチャンスとして、社外取締役に期待するケースが増えるでしょうね」。

なるほど、トヨタ出身者を社外取締役に迎え入れることで、良いイメージだけでなく、新しい考え方だって手に入れることができるわけだ。この人気は、どうやら当分続きそうですな。

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