利益1兆円までに急成長

今や世界有数の企業「サムスン」その成長の原動力とは?

2006.06.01 THU

半導体、液晶パネル、携帯電話…。エレクトロニクスといえば、日本のお家芸。もちろん今も多くの日本企業が世界を牽引しているが、実は必ずしもトップではないことは意外に知られていない。しかも欧米企業だけではなく、お隣の国・韓国の企業にも負けているのだ。代表格がサムスンである。サムスンに圧倒されている分野が数々あるのだ。

サムスンと聞いて、どんなイメージを持っているだろうか。韓国の大財閥? 三星ライオンズの親会社? 液晶テレビが売られていた? ご存じの方もいるかもしれないが、中核企業サムスン電子は、2005年度決算こそ純利益は約8900億円だったが、なんと2004年には1兆円を超えていたのだ。利益1兆円企業といえば、アジアの製造業を見渡してもほんの一握りしかない。しかも売上高は約7兆円。日本の3大電機メーカーより少ないのに、利益は多い。驚くべき高収益だ。株式時価総額は、すでに「世界のソニー」を追い抜き、世界のブランドイメージ調査でもソニーを抜き去った。実は、とんでもない企業がお隣の国で成長していたのである。

実はサムスン、ほんの十数年前まで、日本企業が恐れるような企業ではなかったといわれる。ところが、1993年に2代目会長が大胆な経営改革に着手。以後、あっという間に世界のトップ企業に躍り出る。改革の大胆さは驚くほどのものだったらしい。例えば2002年まで、勤務時間は朝7時から夕方4時までだったとか。こんな会社が他にあるだろうか。だが、社員は実践、勤務後は英会話などを学んだ。意識革命だけでなく、社員の能力も飛躍的に向上したという。その他、すばやい経営判断、積極的・大胆な人材採用、事業の思い切った選択と集中、製品開発のスピードと的確さなどを売り物に急激に市場を席巻した。

グローバル競争の時代、国内の景気回復を喜んでいるだけではいけない。世界で何が起きているのか、しっかり見ておかないと。サムスンはその好例だろう。

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